トイレに黄ばみ!尿石を取る方法|尿石を防ぐ方法も!プロが徹底解説!
・掃除をしても便器の黄ばみが取れない!
・便器がザラザラしてる…
こんなお悩みはありませんか?
それらの正体は、”尿石”かもしれません。
『この記事では、トイレに付着すると厄介な尿石の除去方法や予防法をご紹介します。』
尿石とは?
そもそも、”尿石”って何?と思っている方も、少なくないですよね。
尿石とは?
尿石(にょうせき)は、尿に溶けているカルシウムイオンが濃縮および炭酸などと反応、カルシウム化合物として便器および配管の内部に付着・沈積したものである。主に男子用小便器および管路に発生する他、女子用大便器やその管路にも発生する。色は尿に含まれる色素の色(茶色や黄色)である。
引用元:Wikipedia
簡単に言うと、尿石の正体はオシッコに含まれているリン酸カルシウム。
トイレを使用した際、便器内に残った尿の成分が化学反応を起こし石化した物です。
尿石は尿の色素が含まれているため、蓄積してくると便器が黄ばんできてしまいます。
『尿石は読んで字の如く石のように固いため、一度付着すると簡単に除去する事ができません。』
尿石ができる原因
『用を足した後ちゃんと流してるのに、なんで尿石が付くの?』と思いますよね?
尿石が発生してしまう主な原因は、下記の2つ↓
便器に尿が残留している
尿石の1番の原因は、やはり尿の残留。
用を足した後に流していたとしても、便器のフチなどには跳ね返った尿などが流れ切れずに残っている事も。
また、男性用小便器や簡易水洗トイレなどは、流す際の水量が少ないため尿の成分が残りやすいという弱点があります。
トイレ掃除不足
普段の使用で尿が流し切れていなかったとしても、こまめにトイレ掃除を行っていれば尿石が発生する事は比較的少ないかと思います。(使用頻度やご家族の人数によっても異なります。)
何ヶ月もトイレ掃除ができていない場合などは、尿石が発生しやすくなってしまいます。
『便器内に尿の成分が残ったままにしてしまうのが、尿石の原因となります。』
尿石は放置しても大丈夫?
尿石は一度付着すると除去するのが難しいため、『このまま放置して良いや!』と思う方もいらっしゃるかと思います。
洋式便器のフチに尿石が付着している程度であれば、あまり大きな支障はありません。
では、尿石を放置するとどうなるか?
見た目が悪くなる
便器に黄色い(もしくは茶色)尿石が付着していると、どんなに綺麗に掃除をしている状態だとしても、審美的に不衛生なトイレに見えてしまいます。
また、尿石は堆積してどんどん広範囲に広がっていく恐れも。
悪臭の原因になる
尿石は雑菌の温床となり、尿のアンモニア成分が含まれているため悪臭の原因となってしまいます。
トイレに入った時に、モアっと嫌な臭いを感じるようになる恐れがあります。
排水管が詰まる
便器内だけではなく排水管にまで尿石が付着してしまった場合は、排水詰まりの原因になってしまうケースも。
尿石が大量に発生した場合、排水路を狭めトイレットペーパーや排泄物が引っかかりやすくなってしまいます。
男性用小便器のトラブルで最も多いのが、尿石によるつまりです。
『簡易水洗トイレで尿石が付着すると、フラッパー弁がピッタリと閉じなくなる不具合などが発生します。』
トイレに付いた尿石を取る方法
トイレについた尿石を放置するのは、あまり良くない事は分かったけど…
『ブラシでこすっても取れないのに、どうやって落とせば良いの?』
と、お手上げ状態になっているあなたに向けて、この章では【尿石を取る方法】についてご紹介していきます。
酸性洗剤
尿石はアルカリ性の汚れのため、酸性洗剤を使用するのが最も有効。
画像引用元:Amazon
酸性洗剤の代表的な商品の、サンポール。
サンポールを尿石にかけて暫く放置しておくと、軽度の尿石であれば綺麗に溶けてくれます。
クエン酸&重曹
洗剤を使用するのがあまり好きでは無い方には、【クエン酸+重曹】がオススメ。
クエン酸と重曹を混ぜると、科学反応を起こし泡が発生。
2つを混ぜ発生した泡で尿石をふやかし(分解し)、除去していく方法です。
画像引用元:Amazon
クエン酸+重曹で尿石を落とす手順
1:クエン酸小さじ1+水200mlを混ぜスプレーボトルなどに入れる
2:1で作ったクエン酸の水を、尿石が付着している部分に吹きかける
3:粉末の重曹を尿石部分に振りかける
4:30分〜1時間放置する
5:トイレブラシなどでこすり洗い落とす
最後に水を流して完了です。
尿石除去剤
男性用小便器の目皿部分や、トイレの排水管に付着した尿石には【尿石除去剤】が有効です。
画像引用元:Amazon
サンポールよりもさらに強力な酸の力で、尿石を柔らかくしてくれます。
各商品の使用方法をご覧になって、正しく使用してください。
トイレットペーパーで湿布
上記の方法で尿石を除去できなかった場合は、尿石の上にトイレットペーパーを湿布し、その上からサンポールや尿石除去剤をかけ少し長めに放置してみてください。
その後、トイレブラシでこすり洗いをします。
サンドペーパー
便器にべったりとこびりついた状態の尿石は、耐水性のサンドペーパー(紙やすり)で削り落としてみてください。
ホームセンターなどには、尿石専用のサンドペーパーも販売されています。
画像引用元:Amazon
普通のサンドペーパーを使用する場合は、1000〜1500番の目が細かい物を使用するようにしてください。
便器などに付着した尿石の表面を、サンドペーパーで削り落としていく事で尿石を除去できます。
サンドペーパーで便器を削ってしまうと、傷が入る恐れがあるため要注意⚠
尿石の表面をある程度削ったら、サンポールや尿石除去剤を再度試してみてくださいね。
『固い物で尿石を強引に剥がし取るなどは、しないようにしてください。』
尿石を除去する際の注意点
尿石を自分で除去する際は、以下の事に注意してください。
便器に酸性洗剤を使用しても良いか確認する
防汚のコーティングが施されている便器などをご使用の場合、一般的な便器と比較すると尿石は付着しにくいと思います。
それでも、万が一尿石が付着してしまった場合、酸性洗剤を便器に使用しても良いか説明書などで確認してみてください。
コーティングが剥げるなどの理由で、酸性洗剤、アルカリ洗剤不可な便器もありますので要注意。
酸性と塩素系の洗剤を混ぜない
あの手この手で尿石を落とそうと、
サンポールに、ドメストに、カビキラーに…と、様々な薬品を使用する方もいらっしゃるかと思います。
しかし、酸性洗剤と塩素系製剤を同時に使用し混ぜてしまうと、【塩素ガス】という有毒なガスが発生し大変危険です。
塩素を含む漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)と酸性の物質(おもにトイレ用の洗剤)を混合すると、有毒な単体の塩素ガスが遊離し危険な状態となる。
引用元:Wikipedia
命に関わるほどの危険なガスが発生しますので、絶対に混ぜないようにしてください。
また、前後して使用する場合でも注意が必要です。
換気をする
サンポールや尿石除去剤などの強い薬品を使用する際は、窓を開けたり換気扇を回すなどして換気をした状態で行うようにしてください。
ゴム手袋やマスクを着用する
サンポールなどの強い酸性洗剤を使用する場合、皮膚に付着しないようゴム手袋を着用しておくのがオススメ。
便器に手を突っ込んでサンドペーパーを使用する際も、便器内や汚水には大腸菌などの雑菌が含まれていますので、直接触れないようにしましょう。
また、サンドペーパーで尿石を削る場合、削った破片が飛んでくる恐れがありますので、防塵メガネなどをかけておくと安心です。
さらに、換気と併せてマスクも着用しておきましょう。
『特に粘膜が弱い方などは、しっかりと換気をしてマスクを着用するようにしてください。』
尿石の予防方法
先述した通り尿石は石のように固いため、一度便器に付着すると簡単に落とせず厄介な存在です。
頑張って尿石を取り除いた後は、再度尿石が付いてしまうのは避けたいところですよね。
この章では、尿石付着の予防方法についてご紹介します。
使用後はちゃんと水を流す
まず、トイレで用を足した後はちゃんと水を流す事が大切。
『そんなの当たり前の事じゃないか!』
と思われるかもしれませんが、水がもったいないからと数回分をまとめて流すようなご家庭もあります。
節水する行為はとても素晴らしいですが、尿石付着を防ぎたいのであれば必ずちゃんと流すようにしてください。
また、男性用小便器では尿だけだから、別に水を流さなくても問題ないと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、尿の成分がしっかりと便器に残ってしまいますので、用を足したら水を流しておきましょう。
男性も座って用を足す
洋式トイレなどでも、男性は立って用を足す方が多いですよね。
男性が立って用を足すと、便器のフチ裏などにも尿が飛び散り付着。
掃除などでも届かない範囲に飛び散り蓄積すると、尿石発生の原因となってしまいます。
尿石を防ぐためには、男性も座って用を足すのがオススメです。
普段の掃除で酸性洗剤を使う
便器用洗剤は、中性洗剤がほとんど。
男性用小便器など、尿石が付着しやすい便器には普段の掃除にも酸性洗剤を使用しておく事で、尿石付着予防に有効になります。
男性用小便器には尿石防止剤
男性用小便器にには、尿石防止剤がオススメ。
便器の目皿部分にポンっと置いておくだけで、尿石の付着を防いでくれます。
ホームセンター、ドラッグストア、ネットショップなどで購入可。
週に1度は掃除をする
便器内に残留している尿の成分を、尿石になる前に除去するためには、やはり掃除が1番有効です。
最低でも、1週間に1回ほどの頻度で行うのが理想的。
忙しい方などは、便器にかけて放置しておくタイプの洗剤を取り入れるなどして、こまめに掃除をするようにしてください。
『しっかりと水を流すというのが、最も手軽で有効な予防方法です。』
頑張っても尿石が取れない時は業者に頼ろう
”色々と手を尽くしてみたものの、尿石が全く取れない!!”
”汚いし、自分では取りたくない!!”
という方は、尿石の影響により排水管などで詰まりが発生してしまう前に、業者に相談するのがオススメです。
私たちプロは業務用の超強力な薬品を使用し、尿石を綺麗に除去する事が可能。
プロが使用している尿石を除去するための薬品は、皮膚に付着すると火傷をしてしまうほどの劇薬のため、一般の方は購入する事ができません。
そのため、全て綺麗に尿石を取りたい!という方は、業者に相談するのが一番確実です。
『尿石が付いているのは恥ずかしいと仰るお客様もいらっしゃいますが、私達はプロですので安心してご相談ください。』
まとめ
尿石が便器に付着すると審美性を損なうだけではなく、つまりや悪臭発生の原因になってしまいます。
尿石発生に気付いたら、なるべく早く対処するようにしましょう。