水道が凍結したらどうしたらいい?お湯が出ない!|対処法を徹底解説!
寒波の影響で、水道が凍結!
「お湯が出ない!」
「トイレが流せない…」
「洗濯機が使えない」
こんな時、どうしたらいい??
『この記事では、水道が凍結してしまった際の対処法を徹底的に解説していきます。』
目次
水道が凍結した時の対処法
水は生活に欠かせない存在のため、例え短時間だったとしても凍結で使えなくなってしまうととても困ってしまいますよね。
できれば自分でなんとかしたい!という場合は、下記の方法を試してみてください。
自然解凍
お昼過ぎくらいまでは水を使えなくても差し支えない場合は、放置して自然解凍させるのがオススメ。
室内を暖房で温めたり、日中になり外気温が上がると、凍結した部分も自然と溶け水が使用できるようになるケースもあります。
あまりにも外気温が低かったり、天気が悪い場合は1日で溶けきれない事もありますので要注意。
しかし、自然解凍は徐々に氷が溶けていくため、水道管や蛇口などへの負担が少なくオススメの対処法となります。
凍結した箇所を温める
早く解凍したい場合は、凍結した箇所を温めるのが有効。
・陽が当たらない場所などにある水道管
・給湯器の給水管
・蛇口周辺
など、凍結が疑われる箇所は以下の方法で温め解凍を促すのが有効。
ぬるま湯をかける
まずは、凍結している水道管や蛇口付近にぬるま湯をかける方法。
水道管や蛇口にタオルをかぶせ、ぬるま湯をかける事で解凍を促す事ができます。
注意ポイント
この際、熱湯をかけた方が早く溶ける!と感じるかもしれませんが、熱湯をかける行為はNG。
熱湯をかけてしまうと水道管が割れたり破損してしまう恐れがありますので、必ずぬるま湯を使用しじわじわと解凍を促してあげるようにしてください。
ぬるま湯をかけて凍結状態が改善したら、ぬるま湯で濡らした箇所の水分は拭き取るようにしておきましょう。
ドライヤーの温風を当てる
電源を確保できる箇所の水道管などが凍結した場合は、ドライヤーの温風を当てるのも有効。
様子を見ながら、水道管や蛇口付近にドライヤーの温風を当ててゆっくりと解凍させていきます。
注意ポイント
継続して熱風をかけると、変形したり破損してしまう恐れがありますので高温になってしまわないよう調節しながら行うようにしてください。
カイロなどで温める
凍結している箇所に、カイロを巻き付けるのも有効です。
水道管や蛇口にカイロを巻くように貼り付け、タオルなどで固定しておけばOK。
『可能であれば、1番気温が高くなる14時〜15時頃に解凍作業を行うのがベストです。』
凍結してしまったトイレの流し方
トイレで凍結が発生した場合、凍結している箇所によって対処法が異なります。
トイレのどこが凍結しているのかを特定できたら、下記の対処法をお試しください。
給水管
気温がマイナス4度を下回るなど寒さが厳しい日に、トイレのレバーを回してもタンク内に給水されない場合は、給水管が凍結している可能性大。
給水管の凍結が疑われる場合は、トイレ内を暖めて自然解凍するのを待ってみてください。
早急にトイレを使用したい場合は、給水管にタオルを巻いてぬるま湯をかける。
(床にバケツなどを置いて、水浸しにならないよう対策をした上で行ってください。)
または、カイロを当てる、ドライヤーの温風を少しずつ当ててみるのも有効です。
ウォシュレットの水
ウォシュレット(温水洗浄便座)が凍結し水が出てこなくなってしまった場合は、トイレ内を暖め自然解凍を促していきます。
こちらも早く解凍させたい場合は、給水ホース部分や給水接続部を温め解凍を行ってください。
注意ポイント
凍結により内部が破裂している場合、解凍すると洗浄水が噴出してくる恐れがありますので、その際には止水栓や水抜き栓を閉めるなどの対処を行ってください。
排水管
冷え込みが厳しい日に便器内の水(封水)は凍っていないけど、排泄物を流しても流れていかない…
という場合は、排水管が凍っている事が考えられます。
このような際は、便器内にゆっくりぬるま湯を注いで解凍を促していきます。
一度に大量に注ぐと汚水が溢れてしまう恐れもありますので、少しずつ様子を見ながら行うようにしてください。
注意ポイント
熱湯を注ぐと陶器製の便器を破損させてしまう恐れがあります。最悪割れてしまうケースもありますので、早く解凍したいからといって熱湯を注がないようにしてください。
40〜50度前後のぬるま湯を注ぐのがオススメです。
新しく設置したばかりのトイレが、凍結により破損したり故障してしまった場合、”保証期間内なら修理してもらえるよね?”と思うかもしれませんが、メーカーによっては凍結による破損は保証外になっている事も。
◎ 凍結による破損は保証期間内でも有料修理となります。
凍結のおそれがある場合は、トイレ内は暖房などをして周囲の温度が凍結予防
限界温度以下にならないようにしてください。引用元:COM-ET(TOTO)
保証内容についての詳細については、ご購入された販売店やメーカーなどにお問い合わせください。
洗濯機が凍結した時の対処法
洗濯機で凍結が発生した場合、基本的に解凍法は水道管などと同様です。
凍結箇所が特定できたら、水道管凍結の対処法と同様にタオル+ぬるま湯、カイロ、ドライヤーなどで解凍を促していきましょう。
・給水ホース
・排水ホース
・水道管
・洗濯機本体
洗濯機では、上記の4箇所のいずれか(複数箇所凍結するケースもあります。)で凍結が発生している可能性大。
給水ホースや排水ホースが凍結している場合、凍った状態でむやみやたらに触って曲げたりすると亀裂が入ったり破損する恐れがあります。
そのため、あまり触らないようにしておくのが賢明です。
洗濯機本体が凍結した場合は、洗濯機内に40度前後のぬるま湯を2〜4リットル注ぎ込み30分ほど放置し解凍を促していきます。
ちなみに、私は2年前に洗濯機の給水ホースと排水ホースが凍結してしまった経験あり!
その際も、ぬるま湯をスーパーの袋に入れた物を各ホースの周囲に置き解凍させました。
(水道屋の自宅だって凍結する時はするのです…トホホ…)
『凍結箇所を解凍する際は、基本的にぬるま湯などでじわじわと溶かしていくようにしてくださいね。』
水道救急スタッフ自宅給湯器が凍結!お湯が出ない!
水道救急スタッフの自宅給湯器で凍結が発生!
お湯が出なくなってしまったので、玄関横にある給湯器をチェック。
ほ、ほ、保温材が給水管の根本まで巻かれていない!!!
剥き出しになっている給水管のこの部分が凍結してしまった可能性大。
そこで、凍結しているであろう凍結箇所を自宅にある物で解凍してみる事に。
濡らしたくないのと、カイロが無いため耐熱用ポリ袋を使用。
蛇口をひねってもお湯が出ないため、お湯を沸かし水と熱湯を半々程度にポリ袋に入れました。
熱さの目安としては、ポケットに入れた事を忘れていたカイロを2時間後くらいに触った時の
『はぁ~♡カイロが熱々になってる~♪』
程度と思っていただければOKです。
熱々カイロ風ポリ袋を、養生テープで剥き出しになっていた給水管に養生テープで巻きつけました。
さらに、凍結しやすい止水栓の部分にも念のため巻き付けて放置。
給水管と止水栓部分を温めた結果、2分後には無事蛇口からお湯が出るようになりました。
こちらの動画では、その時の様子をご紹介しています。
給湯器だけに関わらず、保温材が巻かれていなかったり、保温材が剥がれたりした影響で凍結が発生したら、熱々カイロ風ポリ袋をお試しください。
保温材が巻かれていても凍結が発生する事はありますので、そのような場合は給水管を中心にぬるま湯入りポリ袋を複数個巻き付けて解凍を促してみてください。
まとめ
凍結により水道設備が使用できなくなると慌ててしまうかと思いますが、凍っている部分が溶ければ正常に使用できるようになる場合がほとんど。
生活に大きな支障が無いようであれば、自然解凍を待ってみるのが水道設備にとってはダメージが少なく済みます。
早急に使用したい場合は、周囲をあたためじわじわと溶かすようにしてみてください。
凍結している部分が溶けてきて水漏れなどの異常が発生した場合は、お早めに専門業者にご相談ください。