水道管が凍結した時の正しい溶かし方|凍結の対処法・予防法をプロが徹底解説!
冬になり気温が下がってくると、水道が凍結してしまった!
なんていう事も、珍しくはありませんよね。
『この記事では、水道が凍結してしまった際の対処法や凍結予防法をまとめました。』
(投稿:2022/10/06)
(追記:2023/01/26)
(追記:2023/01/28)
目次
水道管が凍結したらどうなる?凍結した時の症状
水道が凍結した場合、下記のような症状が現れます。
水が出ない
水道管が凍った状態になると、当然蛇口をひねっても水が出ない。
もしくは、正常時より少ない量しか出てこないという症状が現れます。
水が出ない時の対処法
水が出なくなってしまった場合、早急に水を使用する必要が無い箇所であれば気温が高くなるお昼過ぎ程度まで経過観察してください。
自然解凍は徐々に氷が溶けていくため、水道管や蛇口などへの負担が少なくオススメの対処法となります。
早急に水を使用したい場合は、凍結している箇所を温め解凍するのを促してください。
・陽が当たらない場所などにある水道管
・蛇口周辺
などを、タオルを巻き付けぬるま湯をかける、ドライヤーの温風を当てる、カイロを巻き付けるなどし温めていきます。
注意ポイント
凍結箇所を温める際は、熱湯を使ったり熱風をかけると水道管が破損する恐れがありますので、必ずぬるま湯を使うなどしてじわじわと溶かすようにしてください。
詳しい対処法については、こちらの記事をご覧ください↓
お湯だけが出ない
水道から水は出るけど、お湯だけが全く出ない!という症状が現れるケースがあります。
これは、弊社スタッフの自宅で凍結が発生した際の動画です。
こちらの動画のように、水は出るけどお湯だけが出ない!という症状が現れるケースは給湯器内部や給湯器の給水管が凍結してしまっている事が考えられます。
お湯だけが出ない時の対処法
蛇口から水は出るけどお湯だけが出ない!という症状が現れた場合は、給湯器の凍結箇所を解凍する必要があります。
給湯器の給水管や止水栓あたりを、タオルを巻き付けぬるま湯をかける、ドライヤーの温風を当てる、カイロを巻き付けるなどし温めて解凍を促してください。
こちらの動画では、弊社スタッフの自宅でお湯が出なくなった時に行った対処法をご紹介しています。
詳細については、こちらの記事でもご紹介しております↓
トイレが流せない
トイレの給水管・排水管が凍結すると、トイレが流せなくなってしまいます。
給水管が凍ってしまった場合タンクに給水されないため、レバーを回しても水が便器内に流れてきません。
また、排水管が凍ってしまった場合は、排泄物などが流れていかずトイレつまりに似た症状が出てしまいます。
トイレが流せない時の対処法
レバーを回してもタンクに水が給水されない場合は、トイレ室内の温度を上げ自然解凍を促すのがオススメ。
早急にどうにかしたい場合は、タンクに繋がっている給水管を温めてください。
また、ウォシュレットの水が出てこない場合は、ウォシュレットの給水ホースを温め解凍を促せばOK。
それぞれ、タオルを巻き付けぬるま湯をかける、ドライヤーの温風を当てる、カイロを巻き付けるなどし温めていきます。
※ぬるま湯をかける場合は、下にバケツを置くなどしてください。
排水管が凍結し排泄物が流せない場合は、40~50度程度のぬるま湯を少しずつ便器内に流していきます。
一気に流すと汚水が溢れてくる恐れがありますので、様子を見ながら少量ずつ流すようにしてください。
詳しい手順などついては、こちらの記事でご紹介しております↓
洗濯機が使えない
水を扱う洗濯機も当然凍結してしまう事があります。
室内置きではなく外置きの洗濯機は特に凍結してしまうリスクが高く、給水管、給水ホース、排水ホースが凍ると、洗濯機にエラーが表示され洗濯ができなくなってしまいます。
洗濯機が凍結した時の対処法
洗濯機が凍結し使用できなくなった場合、室内に洗濯機を設置しているのであれば洗濯機置き場の室内をストーブで温めるなどして自然解凍を促すのがオススメです。
早急に使用したい場合は、下記の場所にタオルを巻いてぬるま湯をかける、ドライヤーの温風を当てる、カイロを巻き付けるなどして温めてください。
・給水ホース
・排水ホース
・水道管
・洗濯機本体
凍結したホース類は脆くなっている事もありますので、強引に折り曲げたりするのはNG。
詳しい手順などついては、こちらの記事でご紹介しております↓
『凍結した箇所を解凍する場合は、基本的にじわじわと溶かすようにしてくださいね。』
水道管が凍結する条件は?
12月〜2月にかけて気温が氷点下4度以下になると、水道管の凍結が発生しやすくなります。
その他、下記のような条件で凍結してしまうケースも。
気温が氷点下になると、水道管内の水が凍結して、水が出なくなったり、水道管が破裂して漏水する場合があります。
以下の場合は、特に注意が必要です。
・ 最低気温が-4℃以下になるとき
・ おやすみ前や、旅行などで家を留守にするなど、長時間水道を使用しないとき
・ 建物の外壁際などに露出している水道管
・ 北向きの日陰や風あたりが強いところの水道管
凍結といえば北海道や東北などの寒冷地で発生するイメージを持っている方も少なくないと思いますが、九州地方などでも寒波の影響で水道が凍結する事も。
気温がマイナス4度以上あった場合でも、水道管が日陰や北側に設置されていると凍結してしまう恐れがあります。
また、保温材が剥がれ水道管が剥き出しになっている場合も、凍結しやすくなってしまうため注意が必要です。
『山間部や強風が吹く事が多い地域でも、凍結しやすい環境になります。』
水道管凍結の予防法
ここまで水道管が凍結した際の対処法についてご紹介してきましたが、できれば最初から凍結しないようにしたいですよね。
水道設備で凍結を予防するには下記のような方法があります。
- 室内をあたためておく
- 一晩中水を出し続けておく
- 水道管を保温する
- 水を抜いておく
- 凍結防止ヒーターを使用する
- 不凍液を注ぐ
水道設備によって予防法は異なりますが、水を抜ける箇所は水を抜いておく事で配管の内部などで水が凍ってしまう事を予防できます。
また、逆に水をずっと出し続けて水を動かしておく事でも凍結を防ぐ事が可能。
設備ごとの凍結予防法の詳細は、こちらの記事でご紹介しています↓
『事前に予防対策を行っておく事で、凍結のリスクを下げる事ができます。』
まとめ
凍結により水が使えなくなってしまうと、とても不便ですよね。
寒冷地以外の地域にお住まいの方も、寒波が来た時だけでもしっかりと凍結対策をしておくと安心ですよ。
万が一凍結してしまった際も、この記事を参考に慌てずに対処していただければと思います。
また、水道管が破裂してしまった場合は、専門業者にすぐにご相談ください。