排水ポンプとは?|仕組みやメンテナンス頻度についてプロが徹底解説!!

・急にお風呂やトイレが流れなくなった!

・最近、半地下にある駐車場の水はけが悪い

・浄化槽から汚水が溢れてきている!

などといった症状でお困りではありませんか?

それは、排水ポンプで不具合が発生している可能性があります。

 

 

『この記事では、排水ポンプについて詳しくご紹介していきます。』

(投稿:2022/04/20)

(追記:2022/08/17)

排水ポンプとは?

『そもそも、排水ポンプって何?』と、排水ポンプの存在をご存知ない方も多いかと思います。

排水ポンプとは?

排水ポンプは、一般的に家の地下室にある集水排水溜め盆地に溜まった水を取り除くために使用されるポンプです。

引用元:Wikipedia

排水ポンプは、”地下に貯留された、雨水や汚水などの排水”を汲み上げるめに設置される設備です。

排水ポンプ

基本的に地下に設置されているため、普段は目に触れる機会がありません。

そのため、不具合が発生しても気付くのに遅れてしまうケースも。

 

 

『排水ポンプは半地下、地下室があるご家庭やビル・マンション、地下駐車場などに設置されています。』

排水ポンプの仕組み

排水ポンプには、浮き(フロートスイッチ)が取り付けられていて、貯留されている排水の水位が上がると浮きも上がってポンプのスイッチが入ります。

そして、正常に排水が行われ水位が下がって浮きが下がると、スイッチが切れる仕組みになっています。

排水ポンプの運転種類は、非自動型自動型自動交互型の3種類。

上記の動画では、自動型排水ポンプの仕組みが紹介されています。

非自動型

非自動型

非自動型

画像引用元:テラル製品情報

非自動型の排水ポンプは、浮き(フロートスイッチ)無しタイプ。

電源を入れると起動。

制御盤、電極棒、水位センサー、フロートスイッチを別途取り付けて使用する排水ポンプで、満水時などの警報を取り付けたい場合に設置します。

自動型

自動型

自動型

画像引用元:テラル排水ポンプカタログ

自動型は起動と停止のフロートスイッチが2つ付いているタイプで、電源を入れておくだけで、自動的にオンオフを切り替えてくれます。

上部に取り付けられているフロートスイッチが浮き上がる事でスイッチが入り、下部のフロートスイッチが下向きになる事でスイッチがオフになります。

子機とも呼ばれている排水ポンプです。

自動交互型(並列型)

自動交互型

自動交互型

自動交互型は、並列運転、起動、停止のフロートスイッチが3つ付いているタイプ。

1回起動すると1回は休む機能になっているため、真ん中の起動スイッチが2回上向きになると起動。

下に設置されている停止スイッチが下向きになると停止します。

また、最上部に取り付けられている並列運転スイッチが上向きになると、自動型と自動交互型2台同時にスイッチが入る仕組みになっていて、1台の排水ポンプで排水が追いつかない時でも安心です。

また、親機とも呼ばれています。

自動交互型のメリット

排水ポンプは、国土交通省指導の建築設備設計基準に基づいて、2台1組での設置が原則として定められています。

※一般的な家庭に設置する場合は、1台の使用で済む場合もあります。

第 3 節 排水ポンプ

(1) 排水ポンプは、原則として水中モーターポンプとし、2 台一組で設置する。

(2) 排水ポンプの能力は、排水槽の容量及び排出時間に基づき算定する。

(3) 排水ポンプの形式は、用途に適合したものを選定する。

引用元:国土交通省 建築設備設計基準

子機(自動型)と親機(自動交互型)の2台1組で使用されている事が多く、子機が起動している時は親機が休み、親機が起動している時は子機が休み、交互に稼働するシステムになっています。

交互に稼働させる事によって、子機・親機の消耗品度を抑え寿命を長くする事が可能に。

また、どちらか片方が壊れてしまった場合には予備機として働いたり、排水スピードが1台では間に合わない場合は2台同時に稼働するというメリットがあります。

 

 

『片方が故障してしまうと、残った1台が連続運転となり負荷がかかってしまうため、早めの対処が大切になります。』

故障したらどうなる?

クエスチョンマーク

普段目につかない場所に設置されている排水ポンプは、不具合が発生しても気付くのが遅くなってしまう事も。

半地下や地下にフロアや駐車場がある場合や、道路より低い土地に家が建っている場合で、以下のような症状が発生していたら、排水ポンプに不具合が発生している可能性が考えられます。

・排水不良が複数箇所で同時に発生

・トイレの流れが悪い

・排水ポンプが設置されているマンホールなどから変な音がする

・排水設備のブレーカーが落ちる

・地下駐車場の水はけが悪い

・浄化槽から汚水が溢れている

排水ポンプの不具合による排水不良と、下水管詰まりによる排水不良の症状は似ていますが、地下室や地下駐車場があり、複数箇所で同時に排水不良が発生している場合、排水ポンプで不具合が発生している事が考えられます。

 

 

『排水ポンプに不具合が発生すると排水が汲み上げられなくなり、トイレや浴室などで同時に排水不良が発生します。』

排水ポンプの寿命は7年〜12年

排水ポンプ

排水ポンプは常時汚水などの排水に浸かっている状態のため、陸上に設置されているポンプと比較すると、耐用年数は短めで7〜12年。

使用頻度や設置環境によっては、5年ほどで寿命を迎えてしまうケースもあります。

使用年数が5〜7年を経過した排水ポンプは、

・経年劣化によるサビの発生

・電極棒の故障

・インペラ(羽根車)の故障

・漏電

などの不具合が発生しやすくなってきます。

排水ポンプは汚水に含まれている塩分などが常に付着している状態のため、経年によりサビなどが発生し原型を留めていないケースも珍しくありません。

そのため、使用年数が長いポンプで不具合が発生した場合、修理ではなく交換対応になる事がほとんどです。

フロートスイッチの耐用年数

フロートスイッチの耐用年数は10万回作動で、交換の目安は排水ポンプ本体耐用年数より少し早めで5〜7年となっています。

排水ポンプタイプによっては、フロートスイッチのみの交換は漏電してしまう恐れがあるため、排水ポンプ本体ごとの交換になる事も。

あくまで耐用年数は目安ですので、少しでも異変を感じたら業者に早めにご相談ください。

 

 

『寿命を迎えた排水ポンプは、修理をするより交換してしまった方がトータル的に安く済みます。』

半年〜1年に1回はメンテナンスを

メンテンス

目に見えない場所に設置されている排水ポンプを、不具合なく長く使用するためには定期的にメンテナンスを受けておくのがオススメ。

ご家庭に排水ポンプを設置した場合、設置して3年程度はメンテナンスを受けなくても大きな問題はありません。

3年経過した後は、ご家族の人数や使用頻度によっても異なりますが、半年〜1年に1回の頻度でメンテナンスしておくのが理想的です。

先述した通り2台1組で設置している内の片方で不具合が発生した場合、もう片方がフル稼働状態になり通常より負荷がかかり、長く放置する事によって2台とも壊れてしまう恐れがあります。

・地下室(半地下含む)や地下駐車場がある戸建て

・排水ポンプを設置している場所から異音がする

・10年以上排水ポンプの点検をしていない

・原因不明でブレーカーが落ちる

・排水ポンプが振動している

上記の項目が1つでも当てはまる場合は、しっかりとメンテナンスを行うようにしましょう。

特に雨の日が続く梅雨に入る前に、点検しておくと安心です。

また、一般家庭ではなく公共施設など3,000㎡以上の建物(特定建築物)に排水ポンプを設置している場合は、半年に1度法定点検を受ける事が義務付けられています。

特定建築物で排水ポンプの法定点検を怠った場合、半年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられます。

一般のご家庭で使用している排水ポンプの点検は、義務ではありません。

しかし、長く安心安全に使うためには、メンテナンスがとても大切になります。

 

 

『排水ポンプから異音がする場合、不具合のサインになっている可能性大!早めの対処がオススメです。』

まとめ

地下室や地下駐車場に必須の排水ポンプ。

ご自宅に設置されていても、存在を知らないという方も少なくありません。

トイレやキッチン、お風呂などで急に排水の流れが悪くなってしまった時は、排水管などではなく排水ポンプで不具合が発生したという可能性がある事を頭の片隅に入れておいてください。

異音や振動などの異変に気が付いたら、早めに業者にご相談される事をオススメします。

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