エコキュートメンテナンスや掃除のやり方!水抜きなど自分で行う方法をプロが分かりやすく解説!

・エコキュートを使っているけどメンテナンスをした事がない

・エコキュートのメンテナンス方法が分からない

・エコキュートのメンテナンス方法について詳しく知りたい

このようなお悩みを抱えている方も、いらっしゃるかと思います。

 

 

『この記事では、エコキュートのメンテナンス方法について詳しく解説していきます。』

(投稿:2022/09/03)

(追記:2023/02/14)

エコキュートはメンテナンス必須

ヒートポンプ給湯器のエコキュートは屋外に設置されている事もあり、例え大事に使っていたとしても経年による劣化や汚れなどが蓄積。

そのため、定期的なメンテンスが必須になってきます。

エコキュート

メンテナンスをしないと使えなくなってしまうという事はありませんが、エコキュートは決して安価な物ではありません。

そのため、不具合なく少しでも長く使用していくためには、定期的にメンテナンスをしていく事が重要となります。

 

 

『エコキュートのメンテナンスを怠ると、稼働効率が低下し故障の原因になったり寿命を縮める恐れがあります。』

自分で行うエコキュートメンテナンスや掃除のやり方

ご使用になられているエコキュートのメーカーによってもメンテナンス方法は若干異なりますが、この章では一般的なメンテナンスの方法をご紹介していきます。

メンテナンス

浴槽フィルターの清掃

浴槽内部に取り付けてある浴槽フィルターは、髪の毛、ホコリ、皮脂、不純物など汚れが詰まりやすいため、日常的にお手入れを行っておく必要があります。

浴槽フィルターの清掃を行う頻度は、週に1回程度。

浴槽に汚れが蓄積していると、お湯の出が悪くなり追い焚きや給湯の際に支障をきたす恐れがあります。

こちらの動画で、浴槽フィルターの清掃方法が紹介されています。

ふろ配管の洗浄

お風呂の配管は追い焚きの際にお湯を循環させるため、皮脂や湯垢などが蓄積していきます。

そのため、配管の洗浄を怠っていると配管内で雑菌が繁殖。

毎日お湯を取り替えている場合はあまり問題ありませんが、お湯をあまり取り替えず24時間風呂にしていたり、追い焚き機能でお風呂を使用している場合、暖かく不衛生な場所を好む”レジオネラ菌”が繁殖してしまう恐れがあります。

レジオネラ菌を吸い込みレジオネラ肺炎を患うと、命に関わってしまうケースも。

Q.10:レジオネラ属菌の感染のリスクが高い人は?
高齢者や新生児は肺炎を起こす危険性が通常より高いので、注意が必要です。また、大酒家、喫煙者、透析患者、移植患者や免疫機能が低下している人は、レジオネラ肺炎のリスクが高いとされています。

引用元:厚生労働省 レジオネラ症

特に、ご高齢の方や新生児がご家族にいらっしゃる場合は、毎日お湯を取り替え雑菌が繁殖しないようにしておくのがオススメ。

”自動洗浄機能”が付いているエコキュートをご使用であれば、お湯を抜く際に洗浄ボタンを押すようにしておくと、汚れが蓄積しにくくなるため安心です。

また、半年に1度は洗浄剤を使用し風呂配管の洗浄を行うのがベスト。

ジャバ1つ穴用

ジャバ1つ穴用

画像引用元:SCJohnson

エコキュート各メーカーで専用洗浄剤も販売されていますが、ドラッグストアなどで販売されている”ジャバ”の1つ穴用を使用してもOK。

こちらの動画のように、ジャバを使用し定期的に配管を綺麗にするようにしておきましょう。

貯湯タンクユニット内部の洗浄

お湯を貯めている貯湯タンクユニットは、半年に1回の頻度で内部の洗浄を行うのが理想的。

貯湯タンクユニット

貯湯タンクユニット

貯湯タンクの底には、水道水に含まれいてるミネラル成分、雑菌、塩素などの不純物が堆積していきます。

そのため、定期的に水抜きを行い汚れを除去する事が推奨されています。

水抜きの手順

1:漏電遮断器をOFFにする

2:給水止水栓を閉める

3:逃し弁のレバーを上げる

4:排水栓を開き規定の時間水を抜く

5:水抜きが終わったら、逆の手順で元に戻す

注意ポイント

水を抜く際、熱湯が出てくる事がありますので火傷に注意しながら行ってください。

水抜きの手順はこちらの動画でも、詳しく紹介されています。

排水を行う時間などの詳細については、お使いのエコキュートの説明書をご覧ください。

ヒートポンプユニットの空気抜き

貯湯タンクユニット同様、ヒートポンプユニットにも水道水に含まれている不純物や汚れなどが蓄積していきます。

ヒートポンプユニット

ヒートポンプユニット

そのため、半年に1度程度の頻度で空気抜き(エア抜き)を行っておくのがオススメ。

ヒートポンプユニットの側面に取り付けられている、水抜き栓を軽く回すと水とともに空気が出てきます。

空気が全て抜け、水だけが出るようになったら空気抜きは完了。

こちらの動画で、空気抜きの手順が紹介されています。

水抜き栓の設置個所は機種によって異なりますので、説明書などでご確認ください。

漏電遮断器の点検

漏電による感電や火災を防ぐため、エコキュートには”漏電遮断器”が取り付けられています。

そして、エコキュートの漏電遮断器には正常に作動するかテスをするための機能が備えられていますので、半年に1回の頻度で点検を行ってみてください。

漏電遮断器

漏電遮断器のテストボタン

漏電遮断器点検の手順

1:エコキュート貯湯タンクユニットにある点検カバーを明ける

2:漏電遮断器のテストボタンを押す

3:電源レバーがOFFになる事を確認する

4:電源レバーをONに戻す

5:カバーを戻し完了

こちらの動画のように漏電遮断器の点検を行って、電源レバーが”OFF”になれば正常という事になります。

エコキュート各メーカーのお手入れ方法

エコキュート各メーカーのHPには、お手入れ方法が紹介されています。

下記のそれぞれのリンクから、各メーカーのホームページに飛べます↓

DAIKIN

DAIKIN エコキュートお手入れ方法はこちら

DAIKINでは、各メンテナンスを半年に1回以上行う事が推奨されています。

Panasonic

Panasonicエコキュートのお手入れ方法はこちら

Panasonicのエコキュートは、1年に2〜3回メンテナンスを行う事が推奨されています。

CORONA

CORONAエコキュートのお手入れ方法はこちら

CORONAでは、ふろ配管専用洗浄剤が販売されています。

三菱

三菱エコキュートお手入れ方法についてはこちら

三菱のエコキュートは、年に2〜3回貯湯タンクユニットの水抜きを行う事が推奨されています。

東芝

東芝のエコキュートに関するページはこちら

東芝エコキュートの説明書がこちら↑のページからダウンロードできます。

お使いの機種の説明書をダウンロードして、メンテンス方法をご覧ください。

日立

日立エコキュートのお手入れ方法はこちら

日立では、各メンテナンスを年に2〜3回行う事を推奨しています。

 

 

『年に2〜3回、全てのメンテナンスをまとめて行っておくと安心です。』

業者によるメンテナンス費用は?

先述した通り年に2〜3回はご自身でお手入れを行う事が、エコキュートの各メーカーでも推奨されています。

普段はご自身でのお手入れをしておけばOKですが、3年に1度は専門業者によるメンテナンスを受けておくのがオススメ。

費用

業者によるメンテナンスをお願いするとなると、費用が気になりますよね。

依頼する業者やエコキュートの劣化具合によっても異なりますが、エコキュートのメンテナンス(点検)はおよそ1〜2万円程度が相場となっています。

業者にメンテナンスを依頼する事で、パッキン類などの消耗品を早めに交換して貰えるため、トラブル発生を未然に防げ安心です。

 

 

『メンテナンスは、エコキュートに関する知識と技術を持った業者に依頼するようにしましょう。』

エコキュートのメンテナンスや掃除をしないとどうなる?

エコキュートを取り付けてから1度もお手入れをした事がない…

エコキュートのメンテナンスや掃除をしないとどうなるの?と気にされる方もいらっしゃるかと思います。

クエスチョン

エコキュートのメンテナンスを怠ったからといって、すぐに故障したりする訳ではありません。

しかし、メンテナンスをせずに使用を続けていると

・お湯が臭くなる

・お湯にゴミが混ざるようになる

・エコキュートの消耗品が壊れやすくなる

・電気代や水道代が高くなる

といった症状が現れる恐れがあります。

また、汚れが蓄積しフィルターやストレーナーなどで目詰まりが起こると、エコキュートの稼働効率が低下し故障の原因となってしまいます。

エコキュートの寿命は、約10〜15年。

しかし、メンテナンスをしていない場合は、10年未満でもトラブルが発生してしまい、最悪エコキュート本体の交換が必要になってしまうケースもあるため、普段のお手入れがとても大切になります。

 

 

『少々めんどうではありますが、最低でも半年に1回はメンテナンスをしておきましょう。』

まとめ

エコキュートを不具合なく長く使用するためにも、普段のメンテナンスを行う事がとても大切。

また、不具合が発生してしまったとしても、普段からメンテナンスを行っておけば早期発見に繋がり、早めの対処が可能となります。

定期的にきちんとメンテナンスを行い、長く不具合なくエコキュートをご使用になってくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA