要注意!パイプ洗浄ジェルはつまりを悪化させる恐れあり!?

『キッチンの排水口が詰まった。』

『浴室の排水口が詰まった。』

さぁ困ったどうしよう!

そのような時に、パッと思いつく物といったら『パイプ洗浄ジェル』じゃないでしょうか?

しかし、この『パイプ洗浄ジェル』には手軽に使える反面、更につまりを悪化させるという落とし穴があるということをご存知でしょうか?

この記事では、

  • パイプ洗浄ジェルを使うとなぜつまりを悪化させるのか?
  • 正しいパイプ洗浄ジェルの使い方
  • パイプ洗浄ジェルの選び方
  • パイプ洗浄ジェルでつまらせてしまった場合の対処法

についてご紹介します。

なぜ?つまりを悪化させる理由

排水溝に洗剤を流している

パイプのつまりを解消してくれるはずの【パイプ洗浄ジェル】を使用して、つまりが悪化するなんて意味不明ですよね?

ですが、パイプ洗浄ジェルを使用した事によって排水管のつまりが悪化してしまう事は少なくないんですよ。

なぜつまりが悪化してしまうのかと言うと、パイプ洗浄ジェルの洗浄効果でパイプ内に付着していた汚れが剥がれ落ち、パイプの下のほうに落ちていきます。

その剥がれた汚れがパイプの途中でかたまってしまい、パイプのつまりが悪化してしまうのです。

このようなお掃除グッズ(洗剤)は、長い時間放置したほうがしっかりと汚れが落ちるような気がしますよね?

しかしパイプ洗浄ジェルの場合、長時間放置すると剥がれ落ちていく汚れがどんどん溜まっていってしまうので、最悪のケースだと排水管の穴を完全に塞いでしまうなんて事もあります。

さらに長時間放置する事によりかたまった汚れの水分が抜け、より強固な塊になってしまいます。

パイプ内の汚れがひどいほど剥がれ落ちる汚れも多くなるので、その分つまりが悪化してしまう可能性が高まります。

完全につまってしまい水が全く流れない状態にまでなると、業者に依頼してつまりを取り除いてもらわないといけなくなりますので、注意が必要です。

 

正しい使い方|充分な量の水で流す

How to?

パイプ洗浄ジェルを使用すると絶対につまりが悪化してまう!というわけではありません。

正しい使い方をすれば、排水溝のつまりや悪臭の元を除去する事が可能になります。

使用方法に関してはメーカーによって異なる場合もありますので、パイプ洗浄ジェルを使用する前に商品に記載されている使用方法にしっかりと目を通すようにしてみてくださいね。

ほとんどのメーカーのパイプ洗浄クリーナーの使用方法は共通していて、

  1. パイプ洗浄ジェルを排水口やその周囲にかける
  2. 15〜60分放置する(放置時間は商品によって異なります。)
  3. 充分な量の水で流す

となっています。

使い方のポイントとしては、パイプ洗浄ジェルをかける前に目に見える範囲の汚れは取り除いておくこと。

そして、放置時間はきちんと守るようにしてください。

パイプ洗浄ジェルの場合、長く置けば良いというような物ではないのでここはしっかりと守るようにしてくださいね。

また1番大切なのが最後の工程の【充分な量の水で流す】ということです。

パイプ洗浄ジェルの効果で剥がれた汚れを、最後にしっかりと洗い流す必要があります。

充分な量の水と言われても、どのくらいの量か分からない!という方もいらっしゃるかもしれませんが、充分な量の水はわかりやすく言うとバケツ1杯くらいの水になります。

洗面器でいうと2杯くらいの水を最後に一気に流してあげる事によって、排水管の内部に水圧がかかり汚れを綺麗に洗い流す事ができます。

シャワーなどで洗い流すよりも、多めの水を一気に流すほうが効果的です。

またお湯を使用すると有害なガスが発生してしまう危険がありますので、換気をしっかりとした上で洗い流す際は必ず水を使用するようにしてください。

選び方|初心者の方には液体タイプ

パイプクリーナー専用の洗剤には、ジェルタイプ(液体)と粉末タイプ(または固形)の2種類があります。

使用方法は、洗剤をかける、放置する、洗い流す、と基本的にどちらも同じです。

粉末タイプのものは水と混ぜると発泡し、泡で汚れを浮かせてパイプ内を綺麗にしてくれます。

粉末タイプの中には業務用として使用されていて、市販品よりも汚れを落とす効果に期待ができるものもありますが、効果が高いぶん取り扱いに注意も必要です。

また必ず水と混ぜる必要がありますので、水が溜まっていない箇所では効果を感じられない場合もあります。

液体タイプの洗剤はドラッグストアでも簡単に購入できますし、排水口にかけるだけなので手軽に使用する事ができます。

パイプに密着しやすくしっかりとパイプ内に留まってくれる、粘土の高い物がオススメです。

またどのパイプ洗浄ジェルを買えば良いか迷った時は、水酸化ナトリウムがより多く含まれている物を選ぶと汚れを強く溶かしてくれます。

中には色がついているジェルもあるので、そういうものであれば洗剤をかけた箇所がわかりやすいので無駄なく使用する事ができます。

つまり具合などに合わせて、お好みの洗浄剤を選ぶと良いですよ。

初心者の方には液体タイプをオススメします。

1度の使用でつまりが解消されない場合は、何度か繰り返し使用してみるのも効果的です。

対処法|パイプ洗浄ジェルでつまらせてしまった場合

排水口

パイプ洗浄ジェルを使用して、もしもつまってしまった時の対処法は、まずは再度パイプ洗浄ジェルを流し込んでみてください。

それでも改善されないようであればラバーカップ(すっぽん)を使用したり、先端にブラシがついたワイヤーを使用して水が流れていく隙間を作れないか試してみてください。

ホースなどの水圧を使って押し流してみるのも有効です。

もしそれでもダメであれば自分でもできる対処法の最終手段としては、洗面台やキッチンシンクの場合は排水管のS字になっているトラップ部分を取り外し、つまっている汚れを取り除くという手段もあります。

その際は、水が溢れ出てくる可能性が高いので下にバケツなどを置いて作業を行うようにしてください。

しかしこの方法は綺麗に汚れを取り除けたとしても排水管を完璧に元に戻せなくなってしまい、排水管のつなぎ目から水漏れするようになってしまったりする危険がありますので、自己責任で行うようにしてください。

どの方法でもつまりが解消されない場合は、水道業者に修理を依頼しましょう。

パイプ洗浄ジェルを使用したことでパイプのつまりが悪化し、完全に水が流れなくなり業者を呼ぶ事態になってしまう方は、実は結構いらっしゃいます。

ほとんどの場合は短時間の作業で済みますので、ラバーカップ使用で改善されなかった段階で業者を呼ぶのが賢明かと思います。

排水管を無理に外そうとし誤って破損させてしまうようなケースもありますので、自分で取り外す行為はあまりオススメはできません。

そうなってしまった場合、酷い時は排水管のS字トラップごと交換しなければいけないような事にもなりかねません。

結論

洗面台の排水口に洗剤を流している

パイプ洗浄ジェルは、ちょっとした髪の毛くらいであれば溶かしてくれますし、正しく使用すれば水の流れが良くなるのでとても便利なものです。

しかし、使い方を間違うと逆につまりが悪化してしまう事があるので気をつける必要があります。

あまり汚れが溜まりすぎないよう定期的にパイプ洗浄ジェルを使用して、排水管を綺麗な状態で保つようにしておけば、排水管つまりや蓄積した汚れから発生する臭いなども予防する事ができます。

万が一パイプ洗浄ジェルを使用して排水管が完全につまってしまったら、業者に依頼することも選択肢の1つに入れておいてくださいね。

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