男子トイレ(男性用小便器)つまりの原因・解消法・予防法をプロが徹底解説!
自宅や、学校、会社、公共施設などで利用されている男性用小便器ですが、つまりやすいという弱点があります。
慢性的に男子トイレがつまってしまい困っている…
という方もいらっしゃるかと思います。
『この記事では、男子トイレのつまりの原因、解消法、予防法をまとめました。』
(投稿:2022/09/04)
(追記:2022/12/08)
目次
男子トイレつまりの主な原因
男子トイレで発生するつまりの主な原因は、下記の3つ↓
尿石
男子トイレつまりの原因で最も多いのが、尿石によるつまり。
尿石とは?
尿石(にょうせき)は、尿に溶けているカルシウムイオンが濃縮および炭酸などと反応、カルシウム化合物として便器および配管の内部に付着・沈積したものである。主に男子用小便器および管路に発生する他、女子用大便器やその管路にも発生する。色は尿に含まれる色素の色(茶色や黄色)である。
引用元:Wikipedia
尿石は尿に含まれているカルシウム成分が、石化した物。
尿石は石のように固いため、1度付着してしまうと簡単に除去する事ができません。
そのため、放置しておくと尿石が蓄積していき、排水路を閉塞し詰まり発生の原因となってしまいます。
異物
小便器は、基本的に尿と水だけを流せる構造になっていて、洋式トイレなどと比較すると排水管が細い造りになっています。
そのため、トイレットペーパーや、おもちゃ、爪楊枝、タバコ、ガムなどの異物を流し詰まってしまったというケースも少なくありません。
毛詰まり
お風呂や洗面台の排水口に、髪の毛や体毛が詰まってしまう症状は誰でも経験した事があるかと思います。
そのため、お風呂の排水口に溜まった髪の毛類は定期的に除去する必要がありますよね。
体毛によって排水口が詰まってしまうのは、男子トイレも同様。
こちらの動画のように、尿や水とともに流された体毛が排水管内に蓄積し、排水路を狭めたり塞ぐ事によってつまり発生の原因となってしまいます。
排水管の経年劣化
排水管の経年劣化でも小便器で詰まりが発生するケースがあります。
排水管も人間の血管と同じで、使用年数が長くなればなるほど排水路が狭くなってきてしまいます。
そのため、20年以上使用している男子トイレでつまりが発生した場合は、排水管の劣化によるつまりが発生している事も考えられます。
『男子トイレの排水管は普通のトイレよりも細いため、ちょっとした事が原因で詰まってしまう場合があります。』
つまり解消法
小便器でつまりが発生した場合、まずは自分でなんとかしたい!と思う方がほとんどかと思います。
この章では、自分で行えるつまり解消法をご紹介していきます。
サンポール
小便器つまりで最も多い”尿石”は、アルカリ性。
そのため、尿石を除去するためには酸性洗剤を使用する必要があります。
ドラッグストアなどで販売されているサンポールは強力な酸性洗剤のため、軽度の尿石であればサンポールをかけるとドロドロと溶けて綺麗に除去する事が可能。
スッポン(ラバーカップ)
毛づまりや軽度の詰まりの場合、スッポン(ラバーカップ)の使用が有効。
男子トイレに使用するのは”和式便器用”の物がオススメ。
スッポンは、”水圧を利用し詰まったものを引き上げながら動かす”という仕組みになっています。
そのため、小便器の排水口部分にスッポンを押し当てたら、ゆっくりと押し込み勢いよく引いて詰まっている物を動かしていきます。
尿石除去剤
サンポールの使用でも尿石を除去できなかった場合、さらに強力な酸性洗剤である尿石除去剤の使用がオススメ。
画像引用元:Amazon
尿石除去剤は、ネットショップなどで購入可能。
”デオライト”や”トレストン”などが、人気商品となっています。
尿石除去剤は、サンポールでは取り切れない排水管奥にまで付着している尿石を溶かす効果に期待ができます。
注意ポイント
尿石除去剤は強力な酸性洗剤ですので、ご使用の際は換気をしマスクやゴム手袋を着用するようにしてください。
また、小さなお子様やペットを近づけないようご注意ください。
ワイヤーブラシ
異物を流してしまったり毛づまりしている場合は、ワイヤーブラシを使用し物理的に除去するのも有効。
画像引用元:Amazon
ワイヤーブラシを小便器の排水口から排水管内に入れ、詰まっている異物や毛を絡め取っていきます。
ワイヤーブラシはネットショップなどで購入可能で、様々な形状や長さの物が販売されていますので、ご使用の男子トイレに適合した物を購入するようにしてみてください。
『上記の解消法を行っても改善されない場合は、業者にご相談ください。』
男子トイレの目皿を掃除する方法
男子トイレで最も汚れや尿石が付着しやすいのが、排水口部分に取り付けてある”目皿”です。
尿石が付着すると、つまりだけではなくアンモニア臭も発生し不衛生になってしまうため、こまめにお掃除して尿石が付着しないようにしておくのがオススメ。
軽度の汚れであれば、サンポールで尿石も綺麗に除去する事が可能。
目皿を取り外しサンポールに浸け置きしてブラシなどでこすってみてくださいね。
『尿石を取りたいからといって、固いものでこすったりすると傷が入るため要注意です。』
つまりの予防法
男子トイレのつまりの原因となってしまう尿石。
上記でご紹介した方法などで、目皿部分をこまめに掃除するなどしておくと、つまり予防にも有効になります。
使用頻度が高かったり、掃除に手が回らない場合は”尿石防止剤”を置いておくのもオススメです。
尿石防止剤は、水を流す度に薬剤が溶け出し尿石の付着を防いでくれます。
また、男子トイレで用を足した後はしっかり水を流すようにしましょう。
流す水の量が少ないと尿の成分が残留しやすく、尿石発生の原因となってしまいます。
『尿石の付着を予防しておくだけでも、男子トイレつまりの予防にかなり有効となります。』
まとめ
慢性的に男子トイレでつまりが発生している場合、排水管が劣化しているか、尿石の付着によるものがほとんど。
こまめに掃除を行い、尿石が付着しないようにしておくと詰まりにくくなります。
頑固な尿石が付いていたり、毛づまり、異物つまり、排水管の劣化によるつまりが発生した場合は、私たち専門業者にご相談ください。