水道管が破裂したらどこに連絡すればいい?症状・確認方法・対処法を徹底解説!
水道管の経年劣化や凍結などにより、水道管が破裂してしまうというケースは決して珍しい事ではありません。
ある日突然発生する水道管破裂。
日常的に発生するトラブルではないため、対処法やどこに連絡すれば良いのか分からない!という方も少なくないかと思います。
『この記事では、水道管破裂が発生した際の症状、確認方法、対処法、連絡先をまとめました。』
目次
水道管が破裂したらどこに連絡する?
水道管が破裂した際は、戸建て、マンション、アパートなどの賃貸物件、などどこにお住まいかで連絡先が異なります。
戸建てにお住まいの場合
- 自宅を建てる時に担当した水道業者や工務店
- お住まいの地域の水道局
- 指定給水装置工事事業者
戸建ての水道管が破裂してしまった場合は、自宅を建てる際に担当した水道業者や工務店にご相談ください。
あるいは、お住まいの地域の水道局や市役所の上下水道課などに連絡すると、修理業者なども紹介してもらう事ができる場合がほとんどです。
深夜や早朝などで止水栓を閉めても水が止まらない!など、緊急を要する状態になっている場合は、24時間対応している水道業者にご相談ください。
この際、指定給水装置工事事業者を選ぶようにしましょう。
給水装置工事主任技術者とは?
給水装置工事主任技術者(きゅうすいそうちこうじしゅにんぎじゅつしゃ)とは、給水装置工事主任技術者国家試験に合格した者及び平成8年の水道法改正前の各市区町村の供給規定による資格からの移行に伴う経過措置による講習会を修了した者。
給水管の引き直しなどは、給水装置工事主任技術者という国家資格を持っている業者しか施工してはいけない決まりとなっています。
水道水は基本的に浄水場や貯水池から配水管を通って、各家庭へと届けられています。
水道管破裂の修理などの際に不具合や施工不良などがあると、地域全体に影響を及ぼしてしまう恐れも。
水道水の安全性や衛生を保守するためにも、水道管が破裂した際は必ず水道局指定店を選ぶようにしてください。
また、目に見えない箇所での水道管破裂により水道料金が高額になってしまった場合、指定給水装置工事事業者による修理を受けていないと、減免申請を行う事ができませんのでご注意ください。
マンション
- 管理人や管理組合
- マンションの水道工事を担当した業者
- お住まいの地域の水道局
- 指定給水装置工事事業者
マンションにお住まいで水道管が破裂してしまった場合は、分譲・賃貸問わずまずは管理人や管理組合にご相談ください。
無許可で水道管工事を行ってしまうと、思わぬトラブルへと発展する恐れもあるため注意が必要です。
管理組合などから、自分で修理の手配をするよう指示があった場合は、お住まいの地域の水道局や指定給水装置工事事業者にご相談ください。
アパートなどの賃貸物件
- 大家さん
- 管理会社
- 指定給水装置工事事業者
アパートや賃貸物件にお住まいの場合、まず大家さんや管理会社に連絡をしトラブル内容を報告し、指示を仰ぐようにしてください。
管理会社などに無断で業者による修理を受けたりするとトラブルの原因となりますので、水道管が破裂してしまった場合は、必ず大家さんか管理会社に連絡するようにしてください。
深夜などの緊急時
賃貸物件への入居時に、24時間対応の管理サービス会社などと契約している方も多くいらっしゃるかと思います。
入居時の契約書などを確認し、契約している場合は管理サービス会社に連絡しご相談ください。
管理サービス会社との契約が無く、緊急を要する場合はご自身で水道業者(指定給水装置工事事業者)に連絡し、修理あるいは応急処置を行ってもらうようにしましょう。
破裂箇所や破裂した原因によっては、管理会社が修理にかかった費用を負担してくれるケースも多くあります。
そのため、やむを得ずご自身で業者を手配し修理を受けた場合は、必ず領収書や修理完了証明書を保管するようにしておきましょう。
敷地外で水道管が破裂した
画像引用元:厚生労働省 水道の現状と水道法の見直しについて
水道メーターより宅地側の水道管が破裂した場合は、自分で対処し修理費用も自己負担となりますが、水道メーターより先の路上側にある水道管が破裂した場合は、水道局などの管轄になります。
そのため、道路上や水道メーターより先の路上側で水道管が破裂している事に気付いたら、お住まいの地域の水道局にご連絡ください。
『どこに連絡をすれば良いか分からない場合は、水道局に相談すると指示を仰ぐ事ができます。』
水道管が破裂する原因
水道管は下記のような原因によって、破裂してしまうケースがほとんどです。
水道管の経年劣化
水道管(給水管)の法定耐用年数に特に定めはありませんが、大蔵省令15号【減価償却資産の耐用年数等に関する省令】では、15年とされています。
給水管に使用されている種類や設置環境などによっても異なりますが、15年を経過した水道管では劣化によるトラブルが発生しやすくなる事も。
劣化によりパイプ部分や継手部分に亀裂、小さな穴、接着部の離脱、ネジの腐食などが発生し、漏水や水道管破裂の原因となってしまいます。
凍結
気温がマイナス4度を下回ると、水道管が凍結しやすくなってしまいます。
その他、下記のような条件で凍結してしまうケースも↓
気温が氷点下になると、水道管内の水が凍結して、水が出なくなったり、水道管が破裂して漏水する場合があります。
以下の場合は、特に注意が必要です。
・ 最低気温が-4℃以下になるとき
・ おやすみ前や、旅行などで家を留守にするなど、長時間水道を使用しないとき
・ 建物の外壁際などに露出している水道管
・ 北向きの日陰や風あたりが強いところの水道管
水は氷ると体積が約10%増加。
そのため、水道管内部に満たされた水が氷ると、増加した体積により圧力が加わって水道管が破裂する現象が発生してしまいます。
低気温の予報が出ている際は、事前に予防策を行っておく事で凍結のリスクを下げる事も可能です。
凍結予防の詳細は、こちらの記事でご紹介しています↓
また、凍結により破裂してしまった際の対処法はこちらの記事をご覧ください↓
地震などの衝撃
地震大国の日本では、地震による衝撃で水道管が破裂してしまうというケースも。
経年劣化が進んでいる水道管は、震災クラスでは無い小さいな揺れの地震でも破裂してしまう場合があります。
築年数が古く水道管などの劣化に不安があるお宅の場合は、地震発生後の揺れが治まったら後述する確認方法で、水道管破裂や漏水が発生していないか確認しておくと安心です。
『地震は避けようがありませんが、劣化や凍結は事前に対策を行っておけばリスクを低くする事も可能です。』
症状|水道管が破裂したらどうなる?
水道管破裂といったら、水が勢いよく漏れ出てくるイメージを持っている方もいらっしゃるかと思いますが、必ずしもそのような症状が現れるわけではありません。
壁や地中に埋設されている水道管が破裂するケースでは、目に見えない場所のため気付くのが遅れてしまう場合も。
水道管が破裂すると、以下のような症状が発生。
- 辺り一帯が水浸しになる
- 地面が常に濡れている
- 水が漏れているような音がする
- 水道料金が高くなる
辺り一帯が水浸しになる
破裂箇所によっても異なりますが、水道管が破裂するとトイレ、キッチン、浴室の水道管から水漏れが発生し辺り一帯が水浸しになってしまう事も。
壁面や床下で水道管が破裂し激しく水漏れすると、壁から水が染み出てきたり、床下が水浸しになってしまう恐れもあります。
集合住宅にお住まいの場合、隣家や階下のお宅にまで被害が及ぶケースもあるため注意が必要です。
地面が常に濡れている
屋外で水道管破裂が発生すると、雨が降ったり、水を撒いたりしていない時でも常に地面が濡れている症状が現れます。
これを長時間放置すると、ひどいケースでは地面が突然陥没してしまう事も。
水が漏れているような音がする
自宅内で水を使っていない時でも、水が漏れているような音がする場合水道管破裂が発生している可能性が考えられます。
蛇口を開くと、シューといった音が聞こえるケースも。
弊社で水道管破裂でのご依頼をいただいた中には、『パンっ!という音がした後に、雨が降るような音がした。』と仰っていたお客様もいらっしゃいました。
いつもは聞こえない異音が聞こえてくる場合は、注意深く耳を傾け水道管が破裂していないかご確認ください。
水道料金が高くなる
普段通り水を使っていただけなのに、高額な水道料金の請求が来た場合、目に見えない箇所で水道管が破裂している可能性があります。
中には、水道検針員によって漏水を指摘された事で、水道管が破裂している事に気付くというケースも。
『いつもと違う異変に気付いたら、早めに確認と対処をするようにしておくと安心です。』
水道管破裂が発生しているか確認する方法
水道検針員に指摘されたり、水道料金が急に高額になり、目に見えない箇所で水道管破裂が発生しているかもしれない…
と感じた場合、水道メーターを見て漏水の有無を確認する事が可能です。
まずは、自宅内の蛇口を全て閉めてください。
洗濯機や食洗器を使用している場合などは、一旦停止させてから水道管破裂の確認を行いましょう。
自宅内の蛇口を全て止めた状態にしたら、水道メーターを確認。
戸建ての場合は、玄関横、庭、など敷地内に設置されているメーターボックスの中に水道メーターが設置されています。
アパートの場合は、外廊下や共用スペースに設置されているメーターボックスを探してみてください。
また、メーターボックスのフタなどに部屋番号が記載されているかと思いますので、ご自身のお住まいの部屋のメーターかしっかりとご確認ください。
マンションなど集合住宅は、玄関横の扉の中に水道メーターが設置されている事がほとんどです。
水道メーターを見つける事ができたら、パイロットマークが回っていないか観察してみてください。
この時、激しい水漏れが発生している場合は、こちらの動画のようにパイロットマークがグルグル回っている事が確認できるかと思います。
『少量の漏水の場合はゆっくりと回転しますので、10分ほど観察してみるのがオススメです。』
水道管が破裂した際の対処法
水道管が破裂してしまったら、まずは必要な水をポリタンク、浴槽、鍋、ヤカンなどに確保しておくのがオススメです。
その後、メーターボックスの中にある水道の元栓を閉めてください。
水道の元栓は、水道メーターの左右どちらかに取り付けられていて、時計回りに回し閉めると家屋全体の水を止める事が可能になります。
メーターボックスの設置場所は先述しましたが、こちらの記事でも詳しくご紹介しております↓
『水道の元栓を見つけられない場合は、水道局にお問い合わせください。』
まとめ
水道管が破裂してしまった際、どこに連絡すれば良いか分からない!という場合、基本的に水道局に連絡すれば、指示を仰ぐ事が可能です。
賃貸住宅にお住まいの方は、まずは管理会社にご連絡ください。
深夜などで緊急を要する場合は、弊社のような指定給水装置工事事業者にお気軽にご相談ください。