お風呂場や浴室排水口が臭い!|原因・対処法・予防法をプロが徹底解説!
お風呂のドアを開けると、モアっと嫌な臭いが鼻をつく…
お風呂の排水口からドブみたいな臭いがする!
ちゃんと掃除をしているのに、なかなか臭いが取れない…
浴室で悪臭が発生するとそれだけで不衛生な印象になってしまうし、一度気になり始めるとストレスにもなりますよね。
『この記事では、浴室や浴室排水口から発生する悪臭の原因、対処法、予防法についてご紹介していきます。』
目次
浴室排水口が臭くなる原因は?
日常的に浴室のお風呂を掃除しているのにも関わらず、浴室排水口が臭い!!
そんな時は、下記のような原因が考えられます。
ヘアキャッチャーにゴミが溜まっている
浴室の排水口にはヘアキャッチャーが設置されている事がほとんど。
入浴時に流された髪の毛などが、長期間ヘアキャッチャー内に残っていると、シャンプーや石鹸カスが付着しヘドロ状になってしまいます。
ヘドロ状になった汚れには、雑菌が繁殖し悪臭の原因となってしまいます。
排水トラップの水がなくなっている
浴室の排水管には、排水トラップが設置されています。
排水トラップとは?
排水トラップ(はいすいトラップ)は、排水設備の配管の途中に設けられ下水道の悪臭やガスが屋内へ侵入するのを防ぐ器具や装置、または構造。害虫やネズミなどを屋内に進入させない字義通りのトラップの働きもする。
排水管にはほぼ必須のものではあるが、反面ゴミが溜まりやすくパイプ詰まりの原因になりやすい。そのため清掃のために開けられる構造になっていることが多い。
引用元:Wikipedia
排水トラップには水(封水)が溜まっていて、水が常時溜まっている状態にする事で下水から悪臭が立ち上ってくるのを防いだり、ネズミやゴキブリなどの害虫、害獣の侵入を防ぐ役割をしています。
長期間お風呂を使用しないと、封水が蒸発し下水の臭いが立ち上ってきてしまうケースも少なくありません。
また、排水トラップに蓄積した髪の毛、ゴミ、などが水分を吸収してし封水が減少してしまう事も。
封水が減った事で下水の臭いが立ち上り、悪臭発生の原因となってしまいます。
排水管に汚れが蓄積している
お風呂の排水管は、髪の毛、皮脂、石鹸カス、シャンプー、などが流されていくため、経年とともに汚れが蓄積。
排水口と同様、排水管に蓄積した汚れはだんだんとヘドロ状になっていき雑菌が繁殖。
排水管内に蓄積した汚れが原因で悪臭が発生している場合、排水口のお掃除を頑張っても悪臭を取り除く事が難しくなってしまいます。
また、築年数が浅いご自宅にお住まいの場合でも、歯ブラシ、カミソリ、シャンプーやボディーソープの詰め替え袋の切れ端、詰替えボトルのキャップといった固形物が詰まっているケースも。
固形物が排水管内のどこかで引っかかってしまった場合、その部分に髪の毛などが引っかかってどんどん汚れの塊が大きくなっていきます。
汚れが残留している状態が継続すると、ドロドロとしたヘドロ状になり悪臭の元となってしまいます。
注意ポイント
異物を流してしまった事が判明している場合は、物理的に異物を除去する必要がありますので、強引に流すような事はせず早めに業者にご相談ください。
『排水口から立ち上ってくる悪臭は、雑菌か下水の臭いである可能性が考えられます。』
排水口以外の所にも悪臭の原因がある?
浴室に入った時に嫌な臭いを感じると、排水口から臭ってきているとなんとなく思いますよね。
しかし、実は排水口以外に原因があった…というケースも決して少なくはありません。
排水口以外から悪臭が発生している場合、下記のような事が原因になっている事が考えられます。
追い焚き用配管や風呂釜に蓄積した汚れ
浴槽にお湯を溜めている時や、追い焚きをしている時に生臭い嫌な臭いを感じる場合は、追い焚き用配管や風呂釜に汚れが蓄積している事が考えられます。
お風呂の追い焚きは、浴槽内のお湯を循環させて温めていきます。
そのため、追い焚き用配管や風呂釜には浴槽内のお湯に含まれている、皮脂、垢、入浴剤、などによる汚れが経年とともに蓄積。
蓄積した汚れに雑菌が繁殖し、悪臭の原因となります。
ご家族が多く追い焚きを頻繁に行うご家庭や、追い焚き用配管を1度も掃除がした事ないという場合は、汚れが蓄積し悪臭を放っていると疑ってみてください。
浴室の床や壁が臭い
浴室からモワッとした臭いを感じる場合、床や壁に汚れが付着している事が考えられます。
シャワーなどを浴びる際に、お湯とともに皮脂や垢、石鹸のカスなどが壁や床に付着。
汚れが付着したまま放置していると、経年とともに酸化していき嫌な臭いの元となってしまいます。
また、風呂マットを敷いているご家庭の場合は、風呂マットの裏側に汚れが溜まり悪臭の原因になっている事も。
換気扇に付着したカビ
浴室に換気扇が設置されているご家庭で、浴室全体にカビのような臭いが充満している場合、換気扇にカビが発生している恐れがあります。
浴室の換気扇は湿気を多く含んだ空気やホコリなどを吸い込むため、換気扇に付着したホコリなどの汚れを長期間放置しているとカビが発生。
換気扇にカビが付着した影響で、浴室全体にカビの臭いが充満してしまいます。
浴槽のエプロン内に蓄積した汚れ
一般家庭の浴槽の多くに、エプロンが取り付けてあります。
(エプロン無しタイプの浴槽もあります。)
エプロンは浴槽を隠し審美的に綺麗に見せてくれたり、保温効果を高めてくれる役割をしています。
取り外せるタイプのエプロン内部は、湿気が溜まりやすくカビの温床になってしまう事が少なくありません。
浴室内でカビのような臭いを感じる場合は、エプロン内のカビが原因になっている事も。
『浴室に漂う悪臭は、汚れやカビなどが原因になっているケースがほとんどです。』
浴室排水口の悪臭を取り除く方法
いや〜な浴室排水口の悪臭を除去するためには、いくつかの方法があります。
基本的には、雑菌や汚れを除去する作業となりますので、下記の方法を試してみてください。
排水口の各パーツを洗浄
排水口のカバーを開けると、ヘアキャッチャーが取り付けられているかと思います。
ヘアキャッチャーが設置されていない場合は、排水口の蓋(目皿)が取り付けられていますよね。
まずは、ヘアキャッチャーや排水口の蓋を外し、髪の毛やゴミを除去。
ぬめりなどの汚れが付着している場合は、お風呂用洗剤とスポンジなどで綺麗に洗浄しておきましょう。
また、ヘアキャッチャーだけでは無く、排水口の各パーツも同時に綺麗にしておくのがオススメ。
排水口パーツの清掃方法については、こちらの動画↑で詳しく紹介されています。
塩素系漂白剤などを併用すると殺菌できるため、悪臭改善効果に期待ができます。
排水管を洗浄する
排水管に蓄積した汚れが悪臭の原因になっている場合は、排水管の洗浄作業を行っていきます。
排水管を掃除をするのは難しいと思われるかもしれませんが、排水管用の洗剤やワイヤーブラシを使用すれば、それなりに綺麗にする事が可能。
洗剤は、泡タイプやジェルタイプなどが販売されていて、ドラッグストアやホームセンターで購入可能です。
排水管清掃の手順は、こちらの動画↑を参考にしてみてください。
ワイヤーブラシを使用する際は、強引に押し込んだり強く引っ張ったりしないようご注意ください。
注意ポイント
悪臭だけではなく排水詰まりが発生している場合は、排水管用洗剤の使用で悪化してしまうケースもありますので、一度業者にご相談ください。
『排水口から漂っている悪臭は、上記の方法で解消されるケースが多いかと思います。』
排水口以外から発生している悪臭を除去する方法
先述した通り、浴室で発生する悪臭には排水口以外が原因になっているケースも。
排水口や排水管を清掃しても改善が見られない場合は、下記の方法を試してみてください。
追い焚き用配管を洗浄
お風呂を溜めたり追い焚きをした際に、生臭さを感じた時は追い焚き用配管や風呂釜の洗浄がオススメ。
追い焚き用の配管は1つ穴タイプと2つ穴タイプがあり、2つ穴タイプの方が汚れが溜まりやすい特徴があります。
追い焚き用配管の洗浄は、市販されている洗浄剤などを使用し行っていきます。
画像引用元:Amazon
洗浄剤を購入する際は、1つ穴用、2つ穴用を確認した上で購入するようにしてください。
粉末タイプの洗浄剤などもありますので、使いやすいものを選んでみてくださいね。
浴室の床や壁を掃除する
浴室に入った時にモワッとした臭いを感じた時は、床や壁に付着した皮脂、汗汚れを除去するのが効果的。
悪臭が発生するほどの皮脂などの脂汚れを除去するには、アルカリ性洗剤がオススメです。
また、床と壁、壁と壁などのつなぎ目周辺にピンクぬめりや、黒カビが発生している場合は塩素系漂白剤を使用し、しっかりと殺菌する事が悪臭除去に有効となります。
塩素系漂白剤を使用するにしても、アルカリ性洗剤を使用するにしても、”まぜるな危険”と記載されている洗剤を同時に使用しないようご注意ください。
1つの洗剤を使用した後に別の洗剤を使用したい場合は、多めの水でしっかりと流してから、次の物を使用するようにしましょう。
換気扇を掃除する
浴室に換気扇が設置されていて、浴室全体でカビのような臭いを感じる場合は換気扇の掃除を行ってみてください。
こちらの動画のように、換気扇を取り外しホコリやカビなどを除去する事で悪臭改善に期待できます。
注意ポイント
換気扇の掃除を行う際は、必ずスイッチを切った状態で行ってください。
また、高い位置に設置されていますので無理の無い範囲で、滑ったりしないよう注意しながら行ってくださいね。
浴槽のエプロンを洗浄する
換気扇を清掃してもカビ臭さが改善されない場合は、浴槽のエプロン部分にカビが繁殖している事が考えられます。
ご自宅の浴槽がエプロンが取り付けられているタイプであれば、エプロンを外して汚れカビの有無を確認してみてください。
エプロンの取り外し方や、掃除のやり方などはこちらの動画で詳しく紹介されています。
エプロン内にカビが付着しているようであれば、塩素系漂白剤などで除去しておくと悪臭改善になります。
エプロンを外す際は力任せに外すと破損してしまう恐れがありますので、ゆっくりと外すようご注意ください。
『各清掃を行う際は、換気をしマスクやゴム手袋を装着して行うようにしてくださいね。』
浴室の悪臭を予防する方法
できれば、普段から悪臭が発生しないように気を付けておきたいですよね。
この章では、浴室で悪臭が発生を予防する方法をご紹介していきます。
ヘアキャッチャーにネットなどをかぶせる
排水口に設置されているヘアキャッチャーは、髪の毛やゴミなどが溜まりやすいため3〜7日に1回の頻度で掃除を行うのが理想的。
髪の毛などがヘドロ状になる前に除去しておくのが理想的ですが、掃除にあまり時間をかけたくない、かけられないという方は、ヘアキャッチャーにネットをかぶせたり、排水口の目皿部分にシールを貼り付けておくのがオススメ。
画像引用元:Amazon
髪の毛が溜まったらすぐに除去するようにしておけば、嫌な臭いの発生を防ぐ事に繋がります。
ヘアキャッチャーにアルミホイルを入れておく
悪臭の元である雑菌の繁殖を抑えるため、アルミホイルをヘアキャッチャー部分に入れておくのも効果的。
アルミホイルは水と触れると、抗菌効果の高い金属イオンが発生。
悪臭やぬめりの原因となる雑菌の繁殖を抑えてくれます。
適当な大きさに丸めたアルミホイルを2〜3個、ヘアキャッチャーに入れておくだけなので手軽に悪臭予防ができます。
アルミホイル自体が汚れてきたら、その都度交換するようにしてください。
また、丸めたアルミホイルが排水管に流れていかないようご注意ください。
浴室をよく乾燥させる
排水口や浴室から発生する悪臭を予防するためには普段の清掃ももちろん重要ではありますが、浴室を乾燥させておく事もとても重要となります。
悪臭の元であるカビや雑菌は、湿気が大好物。
日々、浴室内を湿度が高いままにしておくと、カビや雑菌があっという間に増殖し悪臭を放つように…
菌を繁殖させないためにも、浴室を使った後は乾燥させるようにしておきましょう。
浴室乾燥機能を使う、換気扇を回す、窓を開けるなどして、換気をし乾燥を促していきます。
画像引用元:Amazon
より早く乾燥させたい場合や、湿気がこもりやすい浴室の場合は、入浴後に画像のような水切りワイパーを使って水気を切っておくのもオススメです。
『定期的に清掃を行い、カビや雑菌が増えない工夫をして悪臭の発生を予防しましょう。』
どうしても臭いが消えない時は業者に依頼
浴室排水口や浴室から悪臭が発生し、掃除も頑張った!
あれこれ手を尽くしてみたけど、どうも改善が見られない…
といった場合は、経年により排水管に頑固な汚れが付着してしまっている事が考えられます。
排水管に蓄積した頑固な汚れは、専門業者による高圧洗浄などで除去してもらうのが1番確実で1番安心です。
また、悪臭とともに詰まりが併発している場合も、一度専門業者にご相談される事をオススメいたします。
『業者に頼むと高そうで嫌だ…という方は、無料見積もりで相談すると良いですよ。』
まとめ
不快で地味〜にストレスが溜まる、浴室から漂ってくる悪臭。
様々な対処法や予防法をご紹介してきました。
先述した通り、悪臭の原因は基本的に”菌”の繁殖。
雑菌やカビ菌を除去すれば、悪臭はかなり改善されるかと思います。
バスタイムを快適に過ごすためにも、この記事を参考にしていただけると嬉しいです♪