トイレに吐くとつまる?|トイレに嘔吐した時の対処法や嘔吐物の正しい処分方法を徹底解説!

・胃腸炎などの体調不良時

・妊娠によるつわり

・ついつい深酒をしてしまった時

など、吐きたくなってしまった際、どこにどのようにして吐いていますか?

 

 

『この記事では、トイレに嘔吐をした時の対処法や正しい処分方法についてご紹介していきます。』

(投稿:2022/05/29)

(追記:2022/11/19)

トイレに嘔吐物を流しても良い?

体調を崩した時など吐き気ををもよおした際、当然のようにトイレに嘔吐していませんか?

トイレで嘔吐している

子供の頃から、【吐く時はトイレで】という習慣が付いている方が多いかと思います。

(私も、物心ついた時から吐く時はトイレでした。苦笑。)

嘔吐物をトイレに流すと、臭いなども残らず処分も流すだけなので楽ちんですよね。

しかし、トイレで嘔吐をし流すという行為はNGです。

 

 

『基本的にトイレに流しても良いのは、排泄物とトイレットペーパーのみです。』

トイレに嘔吐物(吐瀉物)を流してはいけない理由

なぜトイレに嘔吐物(吐瀉物)を流してはいけないのか?

昔からずっと流していたんだから、別に大丈夫でしょ?と思われるかもしれませんが、トイレに嘔吐物を流していけない理由は下記の通りです↓

・消化されていない食べ物が含まれている

・ウイルス感染の危険性がある

消化されていない食べ物が含まれている

嘔吐物には、胃の中で消化しきれなかった未消化の食べ物が含まれています。

胃

未消化の嘔吐物の中には固形の食べ物や油分も沢山含まれているため、排水管内で詰まってしまう恐れも。

排泄物と嘔吐物は、どちらも元々は食べ物なので同じように感じるかもしれません。

しかし、体の中で消化吸収され水に溶けやすくなっている排泄物と異なり、消化しきれていない嘔吐物は当然水に溶ける事がありません。

つわりなどで、日常的に嘔吐物をトイレに流していると、トイレつまり発生のリスクがかなり高くなってしまいます。

ウイルス感染の危険性がある

ノロウイルスなど、ウイルス性腸炎を患っている方がトイレで嘔吐すると、ウイルスを撒き散らし感染拡大させてしまう恐れがあります。

感染症

ノロウイルスとは?

ノロウイルス(英語: Norovirus)は、もっとも一般的な胃腸炎の原因である。感染者の症状は、非血性下痢、嘔吐、胃痛が特徴である。発熱や頭痛も発生する可能性がある。

ウイルスは通常、糞口経路によって伝播し、汚染された食品や水、または人と人との接触による可能性がある。

引用元:Wikipedia

ご家庭のトイレで嘔吐をすれば家族に、外出先のトイレで嘔吐すれば不特定多数の方に感染。

トイレに流すだけではなく、水で流す事によりさらにウイルスを飛び散らせてしまう事になってしまいます。

 

 

『トイレつまりやウイルス感染のリスクが高くなってしまうので、トイレに吐くのはオススメできません。』

トイレに吐いた時の対処法

ついつい普段の癖や、状況的にやむを得ずトイレに吐いてしまうケースもあるかと思います。

そのような際は、トイレに流さず便器内に溜まった嘔吐物を取り除くようにしておくのがオススメ。

トイレから嘔吐物を除去する手順

1:トイレの換気をする

2:嘔吐物をできるだけ取り除く

3:つまっていないか確認する

4:消毒

1:トイレの換気をする

スイッチ

まず、嘔吐物を除去する前にトイレの窓を開けたり換気扇を回すなどして、換気をしっかりとした状態で行っていきます。

また、マスクとゴム手袋も装着するようにしてください。

便器内の汚水には大腸菌などの雑菌も含まれている上、病気の方の嘔吐物にはウイルスが含まれている恐れがあるため、素手で触れる事は避けるようにしましょう。

2:嘔吐物をできるだけ取り除く

まずは、便器内に溜まった嘔吐物を、柄杓やカットしたペットボトルなどですくい取ります。

ごみ

すくい取った嘔吐物は、新聞紙やキッチンペーパーを敷いたビニール袋などに入れ、一般ごみとして処分。

嘔吐物の除去に使用した物も、処分するか綺麗に洗浄するようにしておいてください。

3:つまっていないか確認する

嘔吐物を除去した後は、レバーをゆっくり回しトイレつまりが発生していないか確認。

トイレのレバーを回している

万が一つまりが発生している場合、勢い良く流してしまうと汚水がトイレの床にまで溢れてくる恐れがあるため要注意。

万が一つまりが発生していて、便器の奥や排水管から嘔吐物が戻ってきてしまった場合、再度取り除くようにしてください。

完全につまりが解消されるまで、同じ工程を繰り返します。

4:消毒

嘔吐物によってトイレが詰まっていない事を確認できたら、数回しっかりと水を流しておきます。

そして、最後にトイレ全体の消毒を行います。

消毒

ノロウイルスなどで嘔吐をした場合は、アルコール消毒ではなく塩素系漂白剤での消毒の方が有効。

塩素系漂白剤を水で5%に希釈し、便器周辺、壁、床、ドアノブなど、嘔吐物が飛沫している可能性がある箇所を綺麗に拭き上げ完了です。

 

 

『塩素系漂白剤は刺激を感じる場合がありますので、必ず換気をした状態で行ってください。』

嘔吐物でトイレがつまったら?

トイレに嘔吐物を流し、嘔吐物を除去しきれず完全にトイレつまりが発生してしまった場合、排泄時にもトイレが使用できなくなるため困ってしまいますよね。

そこで、1番手軽にできる詰まり解消法は”スッポン”(ラバーカップ)の使用です。

ラバーカップ

スッポンはドラッグストア、ホームセンターなどで購入可能。

ご使用のトイレに適したスッポンを使用すれば、最大限にスッポンの効果を得る事が可能になります。

通常のラバーカップを使用しても詰まりが解消しない場合、【真空式パイプクリーナー】のご使用もオススメです。

真空式パイプクリーナーはスッポンと同じ仕組みで、トイレに詰まっている物を引っ張って動かす事により詰まりを解消させます。

真空式パイプクリーナーの方がスッポンよりも引っ張る力が強いため、頑固なつまりを解消させる事に期待ができます。

こちらの動画のように、使い方は簡単。

大きめのホームセンターや、ネットショップなどで販売されています。

 

 

『スッポンや真空式パイプクリーナーを使用しても詰まりが解消されない場合は、業者にご相談ください。』

吐き気をもよおしたらどこに吐くのが正解?

体調不良や飲酒などによって吐き気をもよおした場合、トイレには吐かずビニール袋やエチケット袋に嘔吐するのが理想的。

便器とバケツ

バケツ、洗面器、ゴミ箱などに袋をかぶせ、中に新聞紙やキッチンペーパーを敷いておきましょう。

嘔吐した後は、ビニール袋の口を縛って一般ごみとして処分してください。

嘔吐した原因がノロウイルスなどの場合、感染を防ぐためビニール袋を二重にし密封してから処分。

さらに、嘔吐した周辺は消毒をしておくと安心です。

 

 

『万が一トイレで吐いてしまった場合は、嘔吐物を除去したり多めの水を流すようにしてくださいね。』

まとめ

急な吐き気の場合袋を準備する余裕もなく、トイレに吐いてしまうしか無い状況もあるかと思います。

何が何でも絶対にトイレに吐くな!!という訳ではありません。

トイレに吐く行為は、トイレつまりやウイルス感染のリスクが高くなるという事を頭の片隅にでも入れておくと、万が一トイレつまりが発生してしまっても冷静に対処する事が可能です◎

築年数が長く排水管が狭まり詰まりやすくなっているご家庭では、特にご注意いただければと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA