流せるお掃除シート・おしりふき・猫砂はトイレつまりの原因!【つまり事例あり】
トイレに流せるお掃除シートやおしりふき、猫砂などは、トイレのつまりの原因になり、『トイレがつまりました』と、ご連絡を多く頂きます。
『流せる』のですが・・・
『トイレに流す時には、かなり注意が必要』というのが、水トラブルを解決するプロの見解です。
- トイレに流せるお掃除シート
- トイレに流せるおしりふき
- トイレに流せる猫砂
など、販売企業側としては『説明書き通りに使用して頂ければ流せます』というもの。忙しい私たちにとっても、簡単に流せるのはありがたい商品です。
なぜトイレに流してはいけないのでしょうか?それぞれ何を注意したらイイ?同じ紙なのに何が違う?
を、簡単にまとめました。
目次
トイレはトイレットペーパーや排せつ物【のみ】を流す設計にしている
トイレに流してはいけない理由。それはトイレの製造をしている企業がトイレにはトイレットペーパーや排せつ物のみ流す設計にしているからです。
トイレの商品取り扱い説明書には『便器に汚物・トイレットペーパー以外のものは流さない』と、書かれています。
また、研究論文で『トイレに流せるとする衛生製品に関する国際規格の評価について』では
現在,日本および欧米ではおしりふき,トイレクリーナーなどの衛生製品の一部がトイレに流せるとして製造販売されている.これら衛生製品に関し,製造関係者と下水道関係者の見解が異なっている
『トイレに流せる商品』を開発・販売する側とトイレの製造・下水・排水関係者では考え方が異なるとまとめられています。
双方の考え方が異なったものを使っている為、私たち利用者が注意する必要があるという状況です。
こんな使い方はトイレがつまりやすくなる傾向に
流せるお掃除シートやおしりふき、猫砂などは流していない!というお客様でもトイレを詰まらせる可能性もあります。
このような使い方は、注意が必要です。
- トイレに設けられてる節水モードを良くつかう
- トイレの設定と別に、節水を心がける為にタンクにペットボトルを入れたりなど工夫をしている
- トイレットペーパーの使用量が多い(気がする)
- お住まいの家がそもそも水圧が弱い
トイレットペーパーの使用量については、日常的に『これ多い?少ない?』などと考えていませんよね。
トイレが詰まりやすい気がする・・・という方は、男性が1回のトイレ(大便)で使うトイレットペーパーの長さは平均3.15m、女性の大便では平均3.52m、小便では平均1.45m
を目安にされてはいかがでしょうか。(詳しくはこちらの記事でまとめています↓↓↓)
特に注意すべきは、『水圧が弱い』場合。
トイレは水圧で流す設計になっていますので、通常利用をしている方も『つまりやすい状況』という事を記憶に留めておいてください。
トイレに流せるお掃除シート・おしりふきの注意点
トイレに流せるお掃除シート・おしりふきをご利用の方は、裏面の注意書きは読まれてますでしょうか?
この後に続く『おしりふき』や『猫砂』もそうですが、『トイレに流せるもの』は基本的に、流す量が決まっています。
トイレに流せるお掃除シートは、1~2枚ずつ流してくださいという注意書きがあります。
掃除する時3~5枚使いう場合、『まとめて流そう』とされてる方も多いのではないでしょうか。
『運よく今までつまらなかったのだな』と考えていた方が良いかもしれません。
とは言え、掃除後そのまま流せるというのは楽。ですので、
トイレに流せるお掃除シートやおしりふきを流す時は、『1~2枚ずつ流す!』を心がけましょう
(施工事例のご紹介。クリックすると飛びます↓↓↓)
お掃除シートがつまった施工事例
おしり拭きがつまった施工事例
トイレットペーパーとティシュペーパー・流せるシートの違い【補足】
トイレに流せるシートやティシュペーパー、流すとトイレを詰まらせてしまう原因は何でしょうか?
「ティッシュペーパー」と「トイレットペーパー」の違い
ティッシュペーパーは水を含んでもほぐれずに強く、水にほぐれやすく出来ているのがトイレットペーパーです。
どちらも、パルプの溶解から乾燥までの工程はほぼ同じで、繊維と繊維を結合させる樹脂(湿潤紙力増強剤)を入れて破れにくくしているのがティッシュペーパーです。トイレットペーパーの方は代わりに澱粉を使ってほぐれやすくしています。トイレに流すと詰まる原因になりますから、用途に応じて正しく使って頂く事が大切です。
- トイレットペーパー
と
- ティッシュペーパー
- トイレに流せるお掃除シート
- トイレに流せるおしり拭き
原材料は同じパルプ、製造方法も近いものです。(ティシュはトイレットペーパーと同じ)『じゃあ、流してもいーじゃん?』と、なりますよね。
簡単に言うと、トイレットペーパーは溶けやすい(崩れやすい)接着剤を使用されているので流しやすいワケです。
『流せない』おしりふきなどに比べれば『流せる』商品は崩れやすく設計されてますが、水圧が弱いと注意しなければなりません。
トイレットペーパーと比較すると、崩れやすさは格段に劣ってしまいます。
トイレに流せる猫砂の注意点
猫砂を流して、トイレをつまらせてしまったというお客様もよくいらっしゃいます。
下記画像で確認できますが
- 固まった状態では流さない
- 50cc~100ccが一度に流せる目安量
- 2~3匹飼われているお客様に関しては、処分する量も多くなるのでトイレには流さない
と、注意書きに記載されています。
ホームセンターなどでは、たくさんの『トイレに流せる猫砂』が置かれていますが、中でもブルータイム12.5Lの製造業者様は、店頭でも親切丁寧な注意書きをして下さっていました。
水洗トイレに流す時に守って頂きたいご注意とあります。
トイレに詰まったと連絡される方は、この注意書きを見落とされている方がほとんどです。
他社製品の裏側も同様です。
メーカーによって流してよい一回の量が異なります。
いちいち分量見てないわ~というお客様は、『流せる猫砂でもトイレには流さない』と覚えておくと楽かもしれませんね。(わかります。私は覚えられません。流しません)
(クリックすると飛びます↓↓↓)
【福岡市のトイレつまりの工事依頼 トイレに流せる猫砂を流した施工事例のご紹介】
トイレに流せるお掃除シート・おしりふき・猫砂他 【まとめ】
私たち水道救急が管轄する九州エリアは、全国の下水道普及率と比較するとまだまだ遅れている地域もあります。
平成30年度末における
全国の下水道普及率は79.3%(下水道利用人口/総人口)
九州の下水道普及率 福岡県 82.1% 佐賀県 61.1% 長崎県 62.7% 熊本県 68.5% 大分県 51.1% 宮崎県 59.8% 鹿児島県 42.3% (沖縄県72.0%)
普及していない場所は浄化槽を設置している住宅が多いのではないでしょうか。
トイレに流せるお掃除シート・おしりふき・猫砂などは、トイレでつまらなかった場合、次は浄化槽で詰まる・故障する可能性が出てきます。
浄化槽での不具合になると、清掃やポンプの取替などで数十万出費を伴う事も。
とは言え、日常家事に追われる主婦にとって、『流せる』という手軽さは魅力的。トイレに流せるシリーズの商品を使用する場合は『注意事項を読み、使用方法を守る』を心がけ、大きな故障・つまりによる修理費用を抑える事が可能です。
説明書を読むのが面倒な(私みたいな)方は、『流せる商品は極力使わない(流さない)』という事を心がけましょう。
また既に、トイレにつまらせた可能性があるよ!!!という場合は、ラバーカップなどでは取り除くことは難しくなります。
その場合は、専門業者にご相談を!